むし歯や歯周病にならないために
とても身近な口腔内の病気である虫歯や歯周病は、原因がはっきりしているため予防しやすい病気ですが、治療後も再発しやすい病気でもあります。そのため、定期検診でしっかりメインテナンスを受けることが欠かせません。
歯は一度削ってしまったら、もう元には戻りません。痛くなってから行く⇒歯を削るという悪循環をとめることが重要です。そのため、近年はむし歯や歯周病にならないためのケアが重要視されてきているのです。
きれいに磨けています。歯肉もひきしまってきれいです。
プラークを赤く染めてみても、プラークがついていないので赤く染まりません。
一見汚れていないように見えるのですが。
プラークを赤く染め出してみると、歯の根元が染まっています。プラークは白いので一見きれいなように見えても注意が必要です。このままですと、虫歯や歯周炎がすすみます。
歯の根元の歯肉に若干炎症があります。ちょっと磨きにくいところですので、工夫が必要です。軽い力で丁寧に小きざみに振動させて磨いている様子をみてみます。
三歳のこの方はとてもきれいに磨けています。
虫歯は1本もありません。
このままブラッシングを続けていきましょう。「健口招福」です。きっと健康に成長させれることでしょう。
口腔内にはミュータンス菌が住んでいます。
食事をして歯に残った糖をエサにして、菌は活動をはじめます。
ミュータンス菌は、食べた糖を分解してプラークを作ります。
プラークからミュータンス菌が増殖します。
増えたミュータンス菌は、
糖を発酵させて乳酸なとの酸を生成します。
高濃度の酸で歯を溶かして、むし歯になってしまいます。
毎日、知らず知らずのうちに磨き残してしまった部分や歯ブラシでは磨くことができない歯周ポケット内の歯の根の部分もキレイに磨き上げて汚れを取り除きます。歯石を取るような治療ではなく、あくまで心地よい範囲の刺激で行なわれます。
治療ではなく歯磨きの手伝いをして欲しい人、歯周病の治療が終わっている人、矯正中の人、被せ物やブリッジなどがある人におすすめです。
歯の健康のためには、日頃からフッ素入りハミガキを使って、丁寧に歯を磨くこと、そして、定期的に検診を受けることが大切です。
治療などの必要がなくても、少なくとも3か月に1度は受診するようにように習慣づけましょう。
口の中をチェックしてもらったり、歯みがきでは落とせない歯石や着色汚れなども落としてもらったりすれば、むし歯や歯周病の予防にも効果的です。